オオクワガタは暑さに弱い
ってメールを多く頂いております。
寿命じゃないですよ。
中には本年羽化個体も・・・です。
ちなみに寿命(羽化後3〜4年程度、冬眠3回程度)の場合、★になる季節は、意外にも春が多いです。
では、なぜ?9月に集中したのか。
原因は恐らく皆さんピンと感じられているアレ。・・・そう。
ハイ。近年まれに見る全国的な酷暑。
いろいろ頂いたメールと私のところの現象からほぼ間違いないと思います。
ご承知のように今年は、人間様でもまいってしまうほどの猛暑・酷暑でした。
私のところ(京都)なんて、8月に入り、公表では連日38度〜39度。
でも家のクーラーのかかっていない部屋なんて45度越えもあったくらい、連日40度越えでした。
屋外でも日陰で40度を超える日が続いていました^^。
テレビで流れる本日の気温・・・「京都は38度。体温を超えています!」
これを見て何回「ウソ付け!」って思ったことか(笑)
40度超えてるって!(爆)
で。一応、我が家の検体管理飼育中の国産オオクワガタ成虫達が気になって通常、夏場は、幼虫と違って常温管理しているのですが、今年の日中は、クーラーのかかっている部屋へ何度か避難させました。
今から思えば今年は夏の間クーラーのかかっている部屋に移動させておくべきでした。
でも、私もこの暑さ。初めての経験でしたので、甘く考えていました。
その原因の一つに、一番暑かった8月にバタバタと成虫が死んでいく・・・って言う現象が無かったからです。
ほぼ毎日観察していますが、通常と変わった様子は見られませんでした。
そこで、甘く考えてしまったのです・・・
国産オオクワガタをはじめ、外国産のオオクワガタも成虫(特にオス)は、暑さに弱い種です。
基本的にオオクワガタは低温と乾燥に強く、高温と高湿に弱い個体です。
でも・・・。
8月は酷暑の中、観察していて思ったこと・・・それは・・・。
「案外大丈夫じゃん!」・・・自滅です(笑)
でも、本気で思ってました^^。いつもと変わらない状況だったので・・・。
結果的にみると、8月の暑さで体力をかなり使った・・・奪われてしまったオオクワガタが、9月に入ってバタバタと死んでいった。
これは、気温が下がった温度差もありますが、8月の暑さをしのぐのに
イッパイ、イッパイだったようで、時期的に9月に集中したようです。
もちろん、今年は10月に入って死んでいく成虫も多いと思います。
要するに、その成虫の体力(元気さ)が個体ごとに違う為でしょう。
一体何頭が耐えてくれるのか・・・ちょっとこの先も心配です。
ちなみに私の現状(現在の結果)ですが・・・。オス30頭中。
8月のお盆過ぎにオスが2頭。9月に入りオスが7頭・・・計9頭が今年★になってしまいました。
ショックなのが今年5月に蛹で採集してきた天然物が含まれていることです。
で。
本格的に飼育している個体群(田舎、山間部の飼育小屋)は今年も常温管理だったにもかかわらず、すべての個体が元気です。
結論。
やはり、この今年の現象から国産オオクワガタは暑さに弱いと言うことが、ハッキリ判りました。身をもって(笑)
当たり前なんですがね。
で。
今回調べた結果のデータです。今後の目安としてどうぞ。
自宅での成虫管理温度・・・最高40度くらい。最長10日間ほど。
田舎の飼育小屋・・・最高35度くらい。最長3日間ほど。
調べてわかりました。「やっぱ。ぜんぜん違ってた!」
通常、幼虫の管理は温度にシビアになっておられる方が多いと思いますが、成虫の管理って常温管理(ベランダ等屋外)されている方が多いと思います。
今後温暖化で?こういった暑い夏が続いたり、何年かごとにやってくるなら、幼虫同様、成虫もブリーディングルームに夏場だけでも避難させなければならないですね。
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国産オオクワガタが手に入らない?!
毎年、ブリーディングのこの時期はそうなんですが・・・。
今年は、少し別の背景もあるようです。
これには、少々裏事情があります。
元々殆どの生体販売ショップでは、成虫管理のみで、養殖は、別業者が行います。
(ちなみに私もその業者の一人と言うことになりますが・・・^^。)
生体は一度にある程度の量の個体を作出業者から仕入れるわけです。
(外国産は輸入業者から仕入れるわけですが、最近は国内養殖業者から仕入れるショップが多いようです。もっとも、海外から輸入した場合でも、現地で養殖された個体がほとんどです。どちらの場合も、「輸入入荷しました!」とうたって、さも天然個体のように販売しているショップが多いので気をつけましょうね^^。)
これは、販売用の個体数の養殖に手が回らない事と、信頼できる専門業者の方が安定して、それなり(産地・血統・大きさ)の個体を供給してくれるからです。
要するに養殖・飼育のプロですから、自ショップでのブリーディングのように失敗や不揃いが起こらないのです。
さらに、コスト面でのリスクも回避できます。
ですから、安心して販売していることを前面に出せますし、予約を受けることも可能になります。
ただしこの時期、オンラインショップでも国産オオクワガタは「完売しました」とか、「次回入荷までお待ち下さい」とか、「予約受け付けています」となり、すぐに手に入れることが困難となっています。
その分ビッダーズ等のオークションは賑わっていますが・・・^^。
問題は、ショップ等と違い、個人出品はイマイチ信用できないのが現状です。
で。
裏事情とは、お察しが付く方もおられるとは思いますが、今まで国産オオクワガタを養殖していた卸業者の多くが、外国産のクワ・カブ養殖にシフトしてしまった事にあります。
ここ数年は、国産オオクワガタより、外国産種の中でも輸入量の少ない種を養殖するほうが、卸単価が高いですから・・・。
99年の外国産クワ・カブ輸入解禁により、それまでクワ・カブショップで販売の主体だった「オオクワガタ」やその他の国産クワガタ、それにカブトムシから生体販売の主体が一気に外国産クワ・カブに移りました。
珍しさも手伝って、子供たちに人気となり、ムシキングブームも相まって、一気にブレイクしたわけです。
毎年外国産クワガタの輸入も増え、入荷量が少ない種は高値で取引されるようになりました。
そうなると、養殖業者は単価の高い種(外国産種)を積極的に養殖するようになったわけです。
さらに、養殖業者は元々高い飼育技術を持っていますので、外国産種の養殖技術は短期間で飛躍的に向上し、供給量も一気に増えたのです。
国産オオクワガタより安価で養殖できるところも魅力だったのでしょう。
ただ、外国産クワガタブームもピークを超え、また国産オオクワガタの価値が見直されています。
それは、元来、外国産のクワガタは、現地では希少種では無いんですね。
日本人から見ると珍しい貴重なクワガタに見えますが、今では国内の養殖も安定しており、国産種より飼育・養殖が簡単な種が多い事もあって、手に入れる事が容易になりました。
ショップ等でも国産オオクワガタを入手するより、外国産クワガタを入手する方が簡単です。
そうなると、外国産種の価格も下がってきます。
逆に国産オオクワガタの価格は上昇してきています。
ので、本来ならば業者がまた国産オオクワガタを養殖すれば良いのですが・・。
問題は、そういった外国産種にシフトした養殖業者がもう一度国産オオクワガタをすぐに養殖できるか?・・・と言えばすぐにはできません。
種親を手に入れなければならないからです。
この種親は、業者としても大変重要です。
産地・血統はここが出発点ですから・・・。
ですから、元々は養殖業者は採集屋でもあるのです。
当たり前ですね。
毎年、毎年、ポイントを開拓して採集し、天然物から血統を始めます。
ただ、数年国産オオクワガタから離れてしまうと、年々捕れなくなってきている状況に加え、採集ポイントも変わり、いくら採集のプロでも国産オオクワガタは容易採集することができません。
業者もある意味技術職ですから、数年離れるとちょっと厳しいです。
ま〜こういう「地味〜」な業種ですからネット上に現れる人が少なく、状況がわかりにくいんです。
そう。私なんかは、結構変り種なんです(爆)
私は、元々外国産種はいずれ早いうちにこうなると読んでいました。
ですから、基本的には国産オオクワガタ一筋です(笑)
っと。話がそれてしまいましたが、このように種親の入手問題もあって、国産オオクワガタ(特に産地血統)の流通量が減ってきているのです。
国産オオクワガタは、世界的にみても大変希少なクワガタです。
それは、外国産クワ・カブと違って、採集で販売できるだけの個体量が採れないのですから・・・。
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梅雨の時期・・・成虫管理は注意が必要?
だから?・・・って方。ノーマークじゃないですか?
でも結構そういった方・・・多いのではないでしょうか。
実は、梅雨時期って、成虫が★になる時期No2なんです。
No1は、2〜3月。冬眠の失敗・・・ですね。
乾燥と餌切れです。
春先は皆さんご承知のようで、餌切れに注意されている事と思います。
で。成虫たちがゴソゴソ冬眠から覚めて動きはじめ、ホッと一息。
冬眠成功です^^。
その後、ペアリングをして幼虫の割り出しが済んだ時期が丁度梅雨ですね。
次に注意するのは「夏の暑さ」・・・皆さんもそう思っていません?
もちろん、夏の暑さも大敵ですが、ご存知の方が多いせいか、うまく乗り切られているようで、以外にも★になる時期No2では無いんです。
では、なぜこの梅雨時期に★になる成虫が多いのか・・・。
原因と注意点です。
幼虫に気を取られて成虫管理がずさんになる・・・これもあるでしょうが、要因的には「ムレ」です。
特に産卵を終えたメスは体力的にも弱っています。
そこに持ってきて暑さが上がってくるのと、じめじめした湿度の高い梅雨・・にもかかわらず、日課になった餌確認と霧吹きでシュッシュ。
致命的です。
国産オオクワガタは、高温多湿には非常に弱く、どちらかと言えば低温、乾燥に強いクワガタなんです。
(低温過ぎ・・乾燥し過ぎ・・は、もちろんダメですが、冬場の屋外管理でも氷点下にならなければ意外と大丈夫ですし、少々マットが乾燥していようとも餌ゼリーがあれば、平気です)
ですから、夏場の暑さ同様、梅雨の時期の多湿には充分注意が必要です。
梅雨の時期・・・月の感覚?季節感?のせいか、結構気づかないだけで気温が高い日が多くなります。
そこに持ってきて多湿となると、人間様でもバテちゃいます^^。
屋外管理されている方はもちろん。室内でも「専用空調設備」下でない方は、注意しましょうね。
幼虫も気になる・・・菌糸ビンの状態も気になる・・・時期ではありますが、成虫管理もしっかりして、長生きさせてあげましょう。
うまく飼育すれば、毎年ペアリングさせても5年くらい生きる長寿なクワガタですから。
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