飼育に添加剤は必要か?
1つは、人工的な飼育法である菌糸ビン飼育とマット飼育においては、自然界でオオクワの幼虫が摂取する成分が足りないこと・・・です。
足りないことでどういった現象が起こるか。
これについては、意見もさまざま・・・検証もさまざま・・・ですが、累代を続けていくと問題が出てくると言うことについては多くの飼育家の一致した見解です。
例えば羽化不全が多くなるとか産卵しないとか羽化後成虫期間が短い等です。
よく言われるのは1組のペアから生まれた個体同士を次々累代で交配させていくと8代目あたりで産卵しなくなる・・・と言うことです。
要するにそこで全滅・・・あるいは、他の個体と掛け合わせる・・・です。
ただ、本来のオオクワガタの生息状況や観察記録、採集経験等さまざまな角度から見れば、局所生息型のオオクワガタは、餌がなくなったり、どうしても生息している樹木を追い出される状況にならなければ飛び回る(飛び立つ)ことはありません。
まさに脈々と近親交配を繰り返し子孫を残していく昆虫なのです。
ですから、おのずとまったく同じ種でありながら少々型が違う地域血統が存在し、且つその地域の中でももっと狭い範囲や特定の樹木の範囲のみに、また違った型が存在しているのです。
そういった自然界での状況を見ると、たかが数代で近親交配だからといって全滅するような昆虫であるとは考えにくいのです。
ので、飼育・・・幼虫食に答えがあると考えるのは自然ですよね。
ですからやはりそういった事を防ぐ点からも添加剤で補おうとする考え方があります。
それぞれの飼育家の方々が自分の考えで足りないと考える成分を添加されるのでしょう。
もう一つは、まったく逆の考え方から添加剤を使用している・・・ことです。
一般的にはこちらが添加剤を使用する大きな理由と言えます。
ご存知のようにオオクワガタは大きな個体ほど魅力があります。
ですからひたすら大きな個体に育てる・・・。
これまた飼育家の考え方によってさまざまな成分を与えて大きく育てようとする為に使用されます。
要するに自然界での成長過程では出会わないような成分を与え、より大きく育てるわけです。
人工飼育だからこそなせる技です。
結果的にはやはり大きく育ちます。
当然ワイルド個体より累代個体の方が大きな個体が多いのはこの為です。
数年前までは超憧れだった80ミリアップも今では珍しくなくなりました。
数年前にはすでに今と同じ飼育法が取り入れられていた事を考えますと添加剤がより進化した・・・と言えるでしょう。
たまに、メーカーやショップから売り出されている菌糸ビンが進化したからと言われる方もおられますが、使用しているオガと菌に大きな変化はありません。むしろ製造、培養過程で使用される業務用?プロ仕様?添加剤が進化したと言うことです。
一般に発売されている添加剤種類も今はかなり多くなってきています。
数年前まではトップブリーダーぐらいしか使用していなかった成分も公表、公開され、ショップ等でも簡単に手に入るようになりました。
頭の回る方ならこれがどう言うことなのかは、お解かりになると思います。
そうです。
すでにトップブリーダーが使用している添加剤は次の段階に入った・・・。
簡単に言えば、効くように高精製されたモノや扱いが難しい(添加量)モノが手に入る又、うまく使いこなせるようになったってことです。
交雑累代を見てもそうですね。
また例えば一例ですが、トレハロースと言う成分が添加剤として売られています。
以前は、一般飼育者が使うことが殆ど無かった添加剤です。
使っていたとしても近い成分のブドウ糖ぐらいでした。
ところが、現在ではその効果が知られるようになり、一般の飼育者の方々が菌糸ビンに添加して使われることが多くなりましたよね。
でも、実際に「効果があった!」って方はどのくらいおられるでしょうか?
「たいして変わらなかった」・・・って方。多いのではないでしょうか。
これは、飼育技術が足りないのではなく、販売されているモノが粗悪だったのかもしれませんよ^^。
今でもトップブリーダーはトレハを使っています!^^。
これが次の段階に入ったって事のほんの一例ですね。
新しい技術やモノが手に入ると古い技術やモノは情報として一般に落とされます。
ショップだからと言って飼育のプロとは限りません。
一般の飼育者同様の情報と知識しか持ち合わせていないなんてフツーです(笑
今や一般の飼育者にとっても必要不可欠となった添加剤。
いろんな情報が交錯していますが、やはり使わない手はありませんので、知識武装はもちろん、いろいろ自分で試してみる・・・
案外これが近道であり、飼育の楽しさでもあります。
皆様も是非!^^。
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